便秘だと太る?一概には言えない「便秘解消=痩せる」の方程式

便秘対策

便秘

女性の体の悩みの上位に来る便秘。

「便秘が治れば痩せるのに!」
「便秘だから痩せません!」

この解釈は、本当なんでしょうか?

 

 

便秘って、そもそもどういう状態のこと?

そもそも、便秘の定義とは、どのようなことをいうのでしょうか。
毎日お通じがないこと=便秘というのは正しい解釈ではありません。

便秘とは、便の排泄がうまくいかず、
一般的には、目安として3-4日排便がない状態を指します。

もし毎日お通じがあったとしても、残便感があったり、
うさぎの糞のようなコロコロした便しか出ないことが続きすっきりしないのであれば
それは立派な便秘状態なのです。

その逆に、2-3日に1回しか便通がなくても
排泄後の残便感もなくすっきりした状態であり、バナナ状のしっかりした便が出るなら
便秘とは言いません。

これらを踏まえると、
自分は便秘だと思っていたけど、本当はそうではないのでは?
という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

 

便秘になると太るって本当?

もっと痩せたいけど、便秘だからなかなか痩せられない!と思って
悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。
かくいう私も、以前まで「便が出ない=痩せられない」と考えていました。

便が出れば、体の中に溜まっていたものがなくなるわけなので、
単純に考えて体重が一時的に減ることは推測できます。

だけど、便が出る=痩せるというのは半分正解だけど、半分間違い。
便が出るから脂肪が減るというわけではないですよね。

便が出ることによって体重が減ることを「痩せた」と勘違いしてしまえば、
排泄さえすればいいんだ!と必死に便秘薬を飲んだり
おかしなダイエット方法に走ってしまいがちなので、注意が必要です。

人間の体っていうのはうまくできてるもんで、
それなりに健康であれば、お腹が空いて、必要な分を摂取し、
必要なときに必要な排泄をします。

今もし、自分のお通じの状態に納得がいかなくてもそれが消化器官の病気によるものでなく、規則正しい生活をしているのであれば、「今日は排泄の必要がないんだ」ということで、そんなに焦る必要はないですしリラックスしていれば自然と便も出やすくなるものです。

 

便秘と肥満の関係

では、思うように便が出る状態でない「本当の便秘」ならどうなんでしょうか。

便秘ということは、腸の働きが悪いということが原因なので、基礎代謝が低下しているといえます。代謝が悪ければカロリーを消費しにくくなるのでダイエットをしても痩せにくいという状態に陥っていると考えられます。

また、便秘状態では腸にいらないものが溜まるので、それによって有害な毒素が発生します。その毒素は腸壁を通って、血液が全身に運んでいきます。
そして脂肪と結びつき、痩せにくい「セルライト」になっていってしまうんです。

つまり、

 

便秘だから太る、ではなく

便秘で新陳代謝が悪いから痩せにくい

 

といったほうが正しいですね。

 

便秘を改善して代謝を活発に!

極端に排便回数が少ない場合や、
いつも排便後がすっきりしない方はどのように便秘を解消していくと良いでしょうか。

 

食べ物で便秘を解消させる

普段自分が食べないものや飲まないものを摂るとお腹に刺激が与えられ、
便が出やすくなるといいます。
唐辛子などの刺激物や冷たい牛乳がよくあげられる例ですね。

ただ、おなかの弱い方がこれをしてしまうと…
ただの下痢で終わってしまい、逆効果なのでご注意ください。

よく知られてところでは、食物繊維を摂取すると柔らかく大きな便が排泄されやすくなるといわれています。そして食物繊維には水溶性のものと不溶性のものがあります。便秘改善のためには、これら2種類食物繊維を摂取するのが理想的。

水溶性の食物繊維が取れる食べ物は
海藻類、こんにゃく、ライ麦、さつまいも、なめこなど。
野菜では、オクラ、ごぼう、千切り大根、茎にんにく、芽キャベツ、にんじん、モロヘイヤなど
果物ではキウイ、みかんなど。

不溶性の食物繊維が取れる食べ物は
いんげんまめ、おから、あずきなど豆類が代表的です。
他には、玄米や大麦、いも、きのこ、海藻、野菜ではごぼう、かぼちゃ、おくら、ブロッコリー、切干大根など、
果物ではアボカド、キウイ、パイナップルなどですね。

 

食物繊維を過信しない

しかし、それの気を取られて食物繊維ばかりを一度に大量摂取するのも問題です。
正しい便通のためには、1日あたり18~20g程度の食物繊維質が必要とされていますが
食物中の繊維は、体の中ではほとんど消化されません。

つまり、繊維質の多い食べ物ばかり食べていると、
腸に繊維質が詰まることで便秘になる場合があるということです。

繊維は水を含む性質が強く、消化管の中で水分を吸ってふくらみ、腸の運動を活発にさせます。
排便を促すには、水分補給も怠らないようにしましょう。
1日に2リットルのお水を飲むことが理想とされています。

また、他の栄養バランスも考えながら、食物繊維の含まれる食品をプラスする感覚で食ると良いでしょう。

腸に良いとされるのは食物繊維の他、乳酸菌も有名ですね。
乳酸菌は腸内の善玉菌のエサになり、
悪玉菌を追い出して腸内環境を整えるので
食物繊維と乳酸菌を合わせて摂れば、より便秘改善に効果を発揮します。

そして、食べたものを分解・吸収する働きには酵素が不可欠です。

唾液のなかにあるアミラーゼという酵素はデンプンを分解し、
意ではタンパク質分解酵素のペプシンが、
小腸では栄養を吸収するために働くマルターゼという酵素があるなど、
数多くの消化酵素がきちんと働けばスムーズな排泄にもつながります。

そのため、食物酵素が豊富な生野菜を使ったジュースや酵素ドリンク、酵素サプリを
食事にプラスすることは便秘に効果的だと言えます。

 

野菜を食べても便秘が解消しないのはどうして?

便秘のときは食物繊維がいい!といいますが、
野菜が嫌いでお肉をよく食べるけど全く便秘をしない方もいれば
野菜をたくさん食べてもお通じがない方もいます。

栄養バランスよくを考えていろいろなものを食べ、水分も補給しているのに
さっぱり便意が起きないのであれば
運動不足の疑いがあるので筋力強化を考えたほうが良いでしょう。

 

便秘改善の体操で改善しましょう

腸を引き締めて血液循環を促進し、腹筋を鍛える運動法

1. 仰向けになります
2. 片方の足を曲げて、両手でひざを抱えます
3. 息を吸いながら、抱えた足を胸に向かってへ引きます
4. 息を吐きながら、足を戻し、仰向けの状態に戻ります
5. 反対側の足も同様に行い、3回繰り返します

これが終わったら、腹筋を5回ほど行い、
これらの運動を毎日続けることで、便を出しやすい腹筋力をつけて行きましょう!

 

 

規則正しい生活とバランスの良い食事、良質な睡眠、そして適度な運動。

ストレスをためず、リラックス状態でいることも便秘改善には効果があります。

便が出るイコール痩せる、というわけではないけど、
美容と健康のためにも、老廃物はできるだけ出してしまったほうがいいですよね。

代謝を上げて腸をすっきりきれいに保ち、「痩せやすいからだ」をつくっていきましょう。

 

 

コメント

  1. ざっきい より:

    初めまして、ざっきいと申します。

    便秘に関する情報が簡潔にまとめられていて
    とてもわかりやすかったです!

    食物繊維もただやみくもにとればいい、という
    訳ではないんですね。

    便秘に関するブログをはじめたんですが、
    いろいろ参考にさせてもらいます!